ボヘミアン・ラプソディ原題:BOHEMIAN RHAPSODY 2018年イギリス、アメリカ 上映時間:135分 監督:ブライアン・シンガー キャスト:ラミ・マレック ルーシー・ボイントン グウィリム・リー マイク・マイヤーズなど
11月10日TOHOシネマズなんばにてIMAX字幕版を鑑賞 90/100点
クイーンを!あのフレディの声を!IMAXで全身に浴びるって最高以外にねえだろ!! ”あの時代”に生まれる事はできなかったけど、”この時代”で追体験できる喜びを噛み締めたい!
目次
「ボヘミアン・ラプソディ」を見た人は、みな勝者である!
前列ブロック以外はほぼ満員のIMAXにて鑑賞してきました。
IMAXでほぼ満員と言うと、僕の場合よく行く映画だとだいたい「マーベル映画」の初週なんかがそうで、観客層は自分と同じオタクな界隈て感じで、信頼と安心な雰囲気の中で見ることが多いんですけどね。
ところがどっこい、今回の「ボヘミアン・ラプソディ」は見た目の年齢や性別がほぼバラバラ。白髪まじりの老夫婦から、学生服で来てる子やら・・・男女比もほぼ半々、ザ・均等!「クイーンというバンドに世代は関係ないのだなあ」などと上から目線で中央付近の席からあたりを見回す、全くクイーン直撃世代ではない31歳のわたくし。
でもこの時はまだ気づいていなかったんですね、様々な映画の中から今日この瞬間、この劇場(しかもIMAX版!)を選んで駆けつけた、僕を含む多様な観客たちはチャンピオンだったということを・・・(ドヤ顔)
クイーン知らない? Nothing really matters
この映画を見てまず言いたいのが、「今すぐ(できるだけ音響のいい)劇場で見て!」ということ。
クイーンを知ってる、知らないは関係ないから!
公開初週である僕が見た回、劇場につめかけていた人たちは何かしらクイーンというバンドにとっかかりを持って来ていたはず。
70年代にクイーンを追いかけていたリアル世代や、動画サイトやWikiでその存在を知った世代、中学生時に木村拓哉の主演ドラマ「プライド」に合わせて発売されたアルバム「ジュエルズ」を聴き込んだ人(=僕)などなど。単にIMAX予告版の迫力にハートを射抜かれた人や、単に誘われて来ただけという人もいたかもしれない。
数ヶ月前にIMAXで見たこの予告は、迫力も内容も日本語公式より好きです
ただね、実話系の映画にありがちだと思うんです。「元ネタのテーマ(今回だとクイーンやそのボーカルのフレディ・マーキュリーの人生)をどれほど知っていた方がいいのか、知っていないと見る資格もないんじゃないか」問題。こういう部分で劇場へ足を運ぶの、二の足踏んでいませんか?
もちろん知ってれば尚、深く楽しめます。劇中でかかる名曲の数々やwikiに書いてある程度のフレディ・マーキュリーの生い立ちなんかを知識で分かっている人はそれでいいです。
何も知らない人は?「まず映画を見て、重要な場面で流れる劇中曲を聞きながら好きなように解釈して!」
どのみち、クイーンの歴史を完全に再現なんて出来ないです。映画的に簡略化、脚色されてるとこはしっかりとあるのですから。バンドメンバー同士の軋轢、フレディ・マーキュリーの内面、夫婦の問題、愛人問題、契約問題、創作における表現の問題やらを詰めに詰め込んだ上に、それらをウィットで最低限な会話劇やミュージックビデオ風の編集と構図を取り入れた見せ方で手際よく処理して、押し付けがましくない程度に抑えたスタッフ陣をしっかりと褒めたいところなんだけど、
どうせ何言ったって圧倒的な劇中曲の迫力でねじ伏せられるし、まずは良い音響で、クイーンの音の振動を全身で受け止めるべき!
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を楽しむためになにか必要か?
「Nothing really matters to me anyone」(あなたが誰だろうとそんなの関係ねえ!)
というか映画の大半を使って語られる「物語」なんてほんの前菜です。
この「ボヘミアン・ラプソディ」という映画の本質は、「時代や生まれ育った場所に関係なく、今もあらゆる人を魅了してやまない「ライヴ・エイド」におけるクイーンの伝説的ライブに参加する」ということ!そこが何よりも大事!
今を生きてる僕たちが”あのライブ”に参加できる!
何も知っている必要がない、と言いつつここでライヴ・エイドの紹介をする体たらくをお許しください。
以下はWikiより転載。
ライヴエイド(LIVE AID)は「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。
「バンド・エイド」を提唱した、「ブームタウン・ラッツ」のリーダー「ボブ・ゲルドフ」が、中心となって開催されることとなり、その呼びかけに賛同した、多くのミュージシャンが、国とジャンルを越えて参加した。
少なくとも映画の予告編を見て、なおかつ実際のライヴ・エイドでのクイーンのパフォーマンスを知っている人なら、たぶん「超重要な場面でライヴ・エイドをやるだろうな」とは想像つくと思うんです。
スタジアムを埋め尽くす観客が、一つの曲を合唱し、一斉に揺れて、一律に踏み鳴らす光景を、TVにしろ動画にしろ一度でも見たらこのバンドに胸うたれると思うんです。あの場の呼吸まで支配してしまう美声のボーカルに、男だって惚れてしまう(うっとり)。
でも、重要なのはそこじゃない。
じゃあフレディ・マーキュリーという人の波乱万丈や、倒錯した性の葛藤、エイズに罹患したことの悲劇の物語が、この劇中で歌われる曲の端々で回収されるそのカタルシスが重要なのか。それも違う・・・と言いきるのは語弊があるけど、少なくとも一番重要ではないはず。
もっとも重要なのは「当時のライヴ・エイドの観客が必ずしもクイーン目的で来ていたわけではない」という単純な事実なのです。
だって他にも大御所がいっぱい出演予定でしたし、なんなら「アフリカ難民救済」の大義名分にさえ興味ない人もいたでしょう(多分)。
そんなバラバラのはずの観客達が熱狂する様、その熱量の異常さを、僕たちが体感して、僕たちが参加する事ができる!
様々人生を歩んで異なる価値観で育った僕たち観客が、普通に読み上げればただただ意味不明な「ボヘミアン・ラプソディ」なんて曲を合唱し、音の響きがいいだけの「レディオ・ガガ(RADIO GA GA)」のサビを連呼して、ともすれば勝ち組の傲慢とも誤解されかねない「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」の歌詞に、「あらゆる人生を肯定して後押しする歌」として共感し!拳を振り上げ!叫ぶことができるんですよ!
もちろん劇場で手を上げたり叫んだりは厳禁なので、あくまで心の中だけで・・・。
クイーンやフレディを知っているか、そんなことを事前に気にするくらいならまず劇場で参加してみてほしいんです。一度体験したらわかりますよ、「フレディ・マーキュリーが存命しているクイーンのライブ」を体験できるという幸運、その気になれば何度だって通えるというチャンスが”今この時代”にあるということへの感謝が!
見るならIMAXや爆音上映など最高の音響で!
開幕の20世紀フォックスいじりからエンドロールのラストまで、もちろんライヴ・エイドの盛り上がりも含めて、今劇場で見るべき作品なのは間違いないのです!
リアルのクイーンであれば余裕で一桁違ったかもしれないライブを、映画館料金で見られるなんて「実質タダ」なんだから、ぜひぜひオススメ劇場でみることをオススメします!
ボヘミアン・ラプソディを無料で観る方法
ボヘミアン・ラプソディDVDがついに発売されました!
それと同時にU-NEXTでも配信が開始されています。
もう一度ボヘミアン・ラプソディを観たい!という人はU-NEXTの無料体験を使うことで実質無料で観ることが可能ですので、再度Queenの世界を楽しみましょう!

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