原題: 劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん 上映時間:114分 監督(実写パート)野口照夫 監督(ゲームパート)キャスト:坂口健太郎、吉田鋼太郎、佐久間由衣、山本舞香、前原滉 など
あらすじ
仕事一筋だった父が、ある日突然会社を辞めて家に帰ってきた。1日中ぼんやりとテレビを見ている父の姿を母と妹は遠巻きにながめていたが、何を考えているのかまったくわからなかった父の本音が知りたい欲求にかられたアキオは、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の世界に父を導き、自分は正体を隠し、父とともにゲーム世界で冒険に出ることを思いつく。顔も本当の名前も知らないゲームの仲間たちに励まされながら、父と冒険を続ける中で、アキオは家族もこれまで知ることのなかった父の意外な一面を知ることとなる。
引用元:https://eiga.com/movie/90990/
どうもハナヤです。あとこちら、うちの子です。(FF14の自分のアバター)
今回は特別にうちの子と一緒にお送りします。
さて、見ての通り、FF14プレイヤーである私としては、この映画「光のお父さん」は是非見に行かねば!と思い、映画公開初日に行ってきました!
因みに以前のドラマ版も全話視聴済みです。
観てきた感想としては、FF14を知らない人でも問題なく楽しめる良い映画!でした。
光のお父さん計画とは?
今回映画のタイトルにもなっている「光のお父さん計画」ですが、実は本当にあった話をベースにして作られています。
映画のゲームパート主人公でもあるマイディさんのブログ【一撃確殺SS日記】で始まった「光のお父さん計画」
会社を退職した父をFF14に誘い、息子だと知られずに一人の仲間として一緒に遊び、最後は強大な敵であるツインタニアを倒した時、自分の正体を明かす!
という内容を実際に行ったのがこの映画化の原作となります。
私もリアルタイムでお話を追っていたのですが、正直泣きました。
ブログの文章で泣かされる日が来るとは思わなかった・・・。
それぐらい面白い、笑えて泣ける素晴らしいブログが、文字から飛び出して映像化されたのが今回の映画となります。
映画も素晴らしかったのですが、映画をみて面白かったと思われた方はぜひともブログの方も読んでみてください!
ゲームを遊んでいなくても共感出来る演出
さて、この映画を観た人の大半はFF14プレイヤーでは無いでしょうか?
もちろんFF14を遊んだことがないまま観に行った、という人も多いかと思います。
FF14を実際に遊んだことのある身としては
「それあるある!」や「そんな所で詰まる!?」「あそこは大変だったなぁ・・・」
など色々と共感する場面がしっかりと映画の中でも作られており、ついついお父さんに共感してしまいます。
最後のツインタニア戦の前では、FF14でよく言われる、否定的な言葉として使われる「大縄跳」という言葉が出てきます。
大縄跳びとは?
FF14の最難関コンテンツは、一人のミスでパーティ全体が崩壊するギミックが溢れており、それを揶揄して大縄跳びと呼ばれるようになった。
最難関でクリアするのが難しいからこそ大縄跳びなんて言われるのですが、その分共に困難を乗り越えた時に、圧倒的な達成感を得られます。
これはFF14プレイヤーでエンドコンテンツに行ったことのある人なら誰しもが経験したことがあると思います。
それがこの映画では実によく描かれていました。
私もボスを倒すために何回も何回もチャレンジし、予習として動画を見直し、そしてやっとの思いでボスを倒した時は、つい叫び声を上げてしまいました。
それぐらいに熱く、熱狂出来るのがFF14の大縄跳びです。
ですが、そんなゲームの盛り上がりや楽しみというのは、遊んでいる本人こそ面白いものの、外から見ている側からすると、何が面白いのか全く分からないものです。
それを映像化する難しさ。
ただ叫んでゲームしている場面や、よく分からいけど、強そうな敵とワチャワチャ戦ってる場面だけ写しても理解されない。
でもこの映画ではシナリオを工夫することで、FF14を知らない人でも、誰しもがこの大縄跳びの難しさ、そして楽しさを体感出来るように構成されています。
FF14を遊んだことのない人でも、FF14の楽しさ、面白さが十分に伝わります。
FF14の事をよくわかっている、現役プレイヤーからしても満足の行く素晴らしい演出でした。
万人が観ても感動出来るシナリオ
この「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」ですが、FF14を遊んだことの有る人向けか?と言われるとそんなことはありません。
むしろFF14を遊んだことの無いようなご年配。ご家族、親子で観に行って欲しい。そんな映画です。
この映画の題材になっているのは【親子】です
父と息子。
子供は大きくなれば、親と距離を置くようになります。
また親も息子との距離を計りかねるようになる。
お互いに相手の事を気にしながらも、素直になれない親子の関係。
そんなどこの家庭にもあるような、ごくありふれた日常の1ページ。
この映画では、そんな二人がFF14というゲームを通じ、互いの本音を語り合います。
ゲームの向こうの人がどんな人か分からないからこそ、ポロリと漏れる本音。
父がどんな想いで働いてきたのか、子供たちとの約束を果たせなかった後悔。
つい観ているこちら側までもが共感してしまい、自身と重ね合わせて考えてしまう。
不器用ながらも互いのことを想い合っている親子の姿に感動してしまいました。
エオルゼアパートが凄い!
今回始めて「光のお父さん」を観た人は、CGパート(エオルゼアパート)の存在に驚かれたのでは無いでしょうか?
これ実は、全てFF14のゲーム内映像で撮られているのです!
ゲーム内でキャラクターやカメラをたくみに動かし、ひとつの映像作品にする。
このような技法を使って、ゲームの中の世界をドラマや映画で表現したのは、多分FF14が世界初だと思います。
映画の前に放送された、ドラマ版でもこのエオルゼアパートは作られていたのですが、ドラマ版では動きに不自然な場面がありました。
「やはりゲーム内のエモートを使う以上、動きに違和感があるのは仕方がない」
ドラマを見ていた時はそう思ったものです。
ですが!
今回の映画では、そういった不自然な動きというものが全てなくなり、
ドラマ版よりも更にクオリティが上がっていました!
先程大縄跳びの面白さは
「シナリオで工夫することで、視聴者にうまく伝わるように作られている」
と言いましたが、もう一つはこのエオルゼアパートの完成度の高さもあると思います。
特に今回はスクエア・エニックスのFF14開発環境を借りて作ったということで、今まで不可能だったカメラワークや、全く違和感を感じさせないキャラクターの動き。
実に素晴らしい出来だったと思います。
新しい映像の形を観たような。そんな気さえしてきます。
ではそんなエオルゼアパート。
一体どうやって作っているのか?
なんとマイディさん本人(公式)が解説してくれている動画があるので、是非そちらを見てみてください。
また、もっと詳しいお話はマイディさんのブログ
一撃確殺SS日記でも書かれています。こちらも読んでみると制作の苦労や工夫などが観れて面白いですよ!
最後に宣伝
FF14は2019/7/2にパッチ5.0となる「漆黒の反逆者」が発売されます。
新たな世界! 新しい種族やジョブも増え、益々面白くなるFF14の世界へ、是非遊びに来てください!
来たれ光の戦士たちよ!
また、映画内で流れていた音楽の多くはFF14内の曲です。今まで発売されたFF14の音楽全てをまとめてみましたので、気になる方はこちらもどうぞ
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