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これぞ正当なゴジラだ!ゴジラ キングオブモンスターズの感想&前作との違いを解説

 

ゴジラ キングオブモンスターズ

原題:Godzilla: King of the Monsters   上映時間:132分 監督:マイケル・ドハティ キャスト:カイル・チャンドラー、ベラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、渡辺謙など

あらすじ
前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く

引用元:https://eiga.com/movie/88330/

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト

 

前作のハリウッド版(2014年)を観た人は、今回またゴジラが映画化されると聞いてどう思うだろうか。

因みに私の感想は、

「またゴジラか・・・どうせ軍隊が活躍するようなアメリカ贔屓な映画何でしょ?」

だった。

だが、それでも一応行ってみるかーといった気楽な感じで観に行ってみたのだが、前作とは全くもって出来が違う!

まさにこれぞゴジラだ!と言いたくなるような名作だった。

とは言え前作がいまいち好きで無かった私のような人も多いと思うので、簡単に前作との違いを解説してみたいと思う。

前作との違い

ストーリーは2014年版の5年後2019年の物語になる。

ネタバレになるのでストーリーの詳細は省くが、全体的なイメージとして、今作は怪獣がメインで、人間の軍隊はおまけ程度。

兵器としては登場するものの、軍隊として描かれる場面はほぼ無いと言っていい。

前作は人間視点で描かれる場面が多く、面白みが無かったが、今作は人間、特に軍隊を描く場面はほぼ無い。

まさに怪獣を主軸にした物語展開が描かれていた。

また、主人公といった人物が居ないのも特徴だった。もちろん人間側にも主役となる人物たちが居る。

主要人物であるマーク・ラッセルや、その妻で今回の元凶でもあるエマ・ラッセル

そして我らが渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士など、人類側には主役級となる人物は多かったが、あくまでもモナークという組織の中の人物という役柄であり、それぞれが主役級ではあるものの、決して主役ではなかった。

前作は海軍所属のフォード・ブロディ大尉が主役として扱われ、彼の視点で突如として現れた怪獣と人類との戦いを描いていた。

多彩な兵器や、ヒーロー的な活躍をする軍人など、ハリウッド映画らしいと言えばらしいが、ゴジラファンからすると見たいものはそれではない。

あくまで怪獣を観に来たのに、殆どが人間側の物語ばかり。正直物足りなさを感じる映画だったのが前作だ。

 

今作は人間のパートも存在するものの、それらは全てモナークという組織が、怪獣をより深く理解するための工程だった。

それはつまり、視聴者もより怪獣の生体を知る場面なのだ。視聴者は今まで解明されていなかった怪獣の謎、怪獣の存在理由を、映画の中のキャラクターたちと一緒に共感し、体感し、学んでいく。

そういったキャラクターと視聴者との一体感がこのゴジラ キングオブモンスターズにはある。

そういった意味で、ゴジラたち怪獣の事を深く知れる映画でもあったと言える。

感想

さて、ここからは少し自分の感想を書いていきたいと思う。多少ネタバレがあるので注意してもらいたい。

以下感想

 

今回の騒動は、人類と怪獣たちとの共存を目指した人物による兇行だった。

FF7などを遊んだことがある人なら分かるかと思う。

怪獣たちはFF7で言うアルティマウエポンやエメラルドウエポンといった、地球が地球を守るために生み出した防衛装置で、人間こそが害そのものである。という考えかた。

ただ害ではあっても人間そのものを滅ぼすものではない、人類も地球上で生きる生命だからだ。

増えすぎた人口を減らし、自然なバランスにまで戻す調整機能を怪獣たちは持っている。

ここはFF7のウエポンシリーズとは違う存在と言える。

今回この怪獣大暴走を引き起こした人物は、人類を間引いた後、怪獣との共存を目指していた。

それを行おうとした理由には、自分の息子の死が関係しているのだが・・・。

正直この人物の考えや思想に共感出来ず、最初から最後までイライラしっぱなしだった。

この人物の身勝手な行動で世界中で大量の人間が殺され、自分の娘をないがしろにし、結局計画も失敗。最後は死んで(多分)終わるという。同情も感情移入も出来ない人物だった。

本作に登場する人間の中では唯一好きになれない人間だった。

ワンパターン化してしまったゴジラの登場場面

視点は基本人間視点で進む。そのためまずは人間が怪獣に挑むことになるのだが、もちろん敵うはずもなく、こてんぱんにやられてしまう。

徹底的に攻撃され、「もうダメだ!」 となった瞬間、ゴジラが現れ怪獣と戦い人間は助けられる。

最初こそゴジラの登場シーンに興奮したものの、同じような展開がこの後何度も続くことになる。

そうなると、誰かがピンチになるたび、「あ、ここでゴジラが出てくるんでしょ?」と思い、そして予想通りにゴジラが登場するのだ。

言葉を話さないゴジラを人間に味方するヒロイックな存在として描くには、明確に人間を助けるシーンが必要なのは理解出来る。

だがそれを何度も行ってしまうと、途端制作側の意図を明確に感じてしまい、陳腐な作品となってしまう。

人間がそこまで主軸に置かれていない映画だったため、多少気になる程度だったが、ゴジラの登場方法はもう少しバリエーションを増やしても良かったのではないか。

そう思ってしまった。

独特の音楽・コーラスが最高!

ゴジラやモスラが登場するシーンでは、「ヨーッハッ!」「ソイヤッ!」「モスラー!」 といった日本語のバックコーラスが入るのがまた面白い。つい笑ってしまった。

そしてエンディングで何故か般若心経が流れ、しかもこれがアレンジされまくりでかなりカッコいい。
般若心経の後にモスラのテーマ、そして最後にゴジラのテーマが流れるというファンにとって嬉しいエンディングで、最後の最後までスクリーンの前から離れられなかった。

収録の現場はこんな感じだったみたいです。オーケストラと一緒にいるお坊さんの存在感!

総評 このゴジラを超えるゴジラを日本は創れるのか?

評価としてはとても良かったの一言。

映画からはゴジラ愛が伝わり、軍隊がエイリアンや怪獣と闘うようなハリウッド的な映画要素も少ない。

日本のゴジラをしっかりと踏襲しつつも、アメリカ映画的な要素で描かれた、海外の人にも、日本人にも受け入れられやすい映画といえると思う。

映画が良かった分、この映画を超えられるだけのゴジラ映画を日本が作ることが出来るのか。逆に心配になってしまった。

今やCGのクオリティは実写と見紛うばかりだ。シン・ゴジラでもゴジラはCGで作られていたが、やはりCGの出来ではハリウッド映画には遠く及ばない。

掛けられるコストも日本とアメリカでは大違いだ。正直なところ、日本でアメリカ版ゴジラを超える作品を作るのは難しいと言わざる得ない。

だが、今回の映画と庵野監督のシン・ゴジラ。どちらの方が面白かったかと聞かれると、難しい。

シン・ゴジラは日本らしさが、今作のハリウッドゴジラは日本とアメリカの両方の良さが入っている。

シン・ゴジラの面白さは、日本特化の面白さだった。ハリウッドゴジラは世界中で楽しめるゴジラだ。

どちらが世界で受け入れられやすいのかは一目瞭然だろう。

だが日本に世界に通用する映画を作るのはハードルが高い。

そうなると、一部に尖ったシン・ゴジラのような映画を日本は作っていくしかないが、それはそれですぐに飽きられる。

今後日本でゴジラ映画が創られるのか。また創れるのか。

出来ればまた日本産のゴジラをぜひとも作っていただきたい。

 

 


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hanaya
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ムービニアンズの四角い方。 コンピュータ系の専門学校を出るも、全く別の職業に付く。 趣味はゲームやアニメ・映画鑑賞。 せっかくなので趣味のブログを書いてみたいと思い、ブログを立ち上げることに

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