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3DCGアニメ「グリンチ」と実写版「グリンチ」比較

本日公開された3DCGアニメ『グリンチ』ですが、実は2000年に実写版が放映されています。

今回のアニメ版と比べると、かなり怖い印象を受ける実写版グリンチですが、アニメ版と実写版ではどのような違いがあったのでしょうか?

比較していこうと思います。

実写版の紹介

実写版グリンチは2000年に公開された映画で、主演 はジム・キャリーが務めています。

小さな子供は怖がって泣いてしまうような、恐ろしげな雰囲気の特殊メイクが見事で、アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞しています。

実写版映画グリンチ

あらすじ

物語は、緑色で毛が生えたグリンチは、子供の頃に虐められていた。

クリスマスの日に気になっていた女の子に、特別なプレゼントをしようと、身だしなみを整えるも、髭を剃ることに失敗。顔が傷だらけになってしまう。

それを見た子どもたちに笑われ、グリンチは大激怒! 町を飛び出し山奥の洞窟へ引きこもり、町の人達をからかうようになる。

クリスマスが近づいてきたある日、グリンチはクリスマスを祝う町の住民の喧騒に苛立ち、クリスマスを盗んでしまうことを決意する。

 

『グリンチ』の原作は、ドクター・スースの絵本です。

同じ原作から生まれたこの2つの映画。

実写版グリンチとアニメ版グリンチはどのような違いがあるのでしょうか? 見てみたいと思います。

全体的な雰囲気の差

実写版のグリンチと、今回の3DCGグリンチでは、そもそも全体的な雰囲気が違います。

実写版グリンチは、グリンチの姿が恐ろしく、醜悪なデザインでしたが、CG版では、毛並みも明るい色にされ、雰囲気自体が明るくなっています。

またグリンチの過去についても、実写版では虐めが原因とかなり暗いお話でしたが、CGグリンチではただの孤児という設定になっています。

悪い村長がいない

実写版では子供の頃からやたらとグリンチを目の敵にし、大人になってもグリンチを蔑んでいた村長がいました。

ですがCG版グリンチでは村長は女性になり、ちょい役程度でしか出てきません。

グリンチの親友が登場

グリンチの親友(自称)として登場するブリクルバウム(声:ロバート秋山)ですが、この人実写版にはいません。

ですがCG版だと結構いいキャラをしていて、作中唯一グリンチの事を気にかけている人物であったり、クリスマスを盗むときに使うソリの本来の持ち主だったりと、意外と重要なキャラでした。

マックスだけでなく、トナカイが出てくる

実写版では登場しなかったトナカイが、CG版では登場します。

ソリを引くにはトナカイが必要! と言ってトナカイを捕まえに行きます。

ですがこの展開本当に必要?

結局24日の夜にソリを引いたのはマックス(犬)だし、トナカイは途中で別れ、最後の最後にちょろっと帰ってきてグリンチを助けるだけ。

トナカイを出した必要性を感じません。

クリスマス嫌いの理由が、「虐められていた」から「孤児だった」に変更

実写版のグリンチは、その毛深さから周りの子供達から虐められていました。

それでも我慢していたグリンチでしたが、クリスマスの日に身だしなみを整えようと毛を刈るも失敗。顔を怪我してしまいます。

それをみた子どもたちがグリンチを大笑い。深く傷ついたグリンチは山奥の洞窟に引きこもってしまいます。

これに対してCG版では、グリンチは孤児で昔から誰にも祝われたことがなく、寂しい子供時代を過ごしていた。そのうち寂しさからクリスマスを嫌うようになった。

といった内容に変更されています。

実写版と比べると、少しマイルドになっていますね。

ちなみに実写版だとグリンチの育ての親はいます。

シンディの兄弟が赤ちゃんになっている

シンディには兄弟が居るのですが、実写版だと既にある程度大きくなっている男の兄弟でした。

シンディは妹で、兄二人とは歳が離れています。

CG版は、逆にシンディがお姉さん。下に双子?の兄弟がいて、お母さんが双子の世話で大忙し。といった内容に変更されています。

シンディの母親が子育てで忙しい

実写版では存在感が無かったシンディの母でしたが、CG版ではシンディの行動理由となるほど存在感が増しています。

母親が大忙しなのをみて、シンディはサンタクロースに「お母さんを助けて!」とお願いをするため、サンタクロースを捕まえる決心をします。

逆に実写版では活躍していた父親がCG版では存在すらしません。

シンディの目的が、「グリンチを村の仲間に入れる」 から、「母を助ける」に変更

今回の変更で一番大きかったところがここでしょう。

実写版ではシンディがグリンチに助けられることで、グリンチ本来の優しさを知り、

『グリンチを村の仲間に受け入れられるようにしよう!』とシンディは決心します。

ですがCG版では、

『サンタクロースを捕まえ、母が忙しくしているのを助けてもらおう!』

に変更されています。

 

これにより、グリンチが最後心変わりをする場面で、

実写版だとシンディの行動に胸を打たれ、心を入れ替える。という場面だったのが、

『何故かわからないけど突然グリンチの心が変わってしまう』

という意味の分からない展開になっています。

 

実写版グリンチと3DCG版グリンチ比較まとめ

実写版ではグリンチがクリスマスを嫌いになった理由がかなりビターな理由でした。

またデザインも、小さな子供だと泣いてしまうようなものでした。

これでは子供向けでは無いと思ったのか、クリスマスが嫌いな原因を虐めから孤独に変更し、作品全体の印象を明るくしたのが今回の3DCGグリンチです。

怖いデザインや、悪い村長といった内容が無くなり、可愛いトナカイや優しい親友などが追加されています。

今回の変更で、小さな子供でも楽しめる内容になりました。

映画グリンチ、是非お子さんと一緒に観に行ってください。

実写版グリンチはアマゾンプライム・ビデオでレンタルすることが出来ます。

興味が有る方は是非どうぞ!

実写版グリンチ

 

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hanaya
ムービニアンズの四角い方。 コンピュータ系の専門学校を出るも、全く別の職業に付く。 趣味はゲームやアニメ・映画鑑賞。 せっかくなので趣味のブログを書いてみたいと思い、ブログを立ち上げることに