邦画

【感染列島】で比較!映画の中のパンデミックと現実との違いは?

世界でコロナウイルスが猛威を振るう中、緊急事態宣言の影響でVOD(動画配信サービス)の需要が伸びているようですね!

かくいう私もアマゾンプライムビデオで映画を観たりするのですが、今回、アマゾンプライムビデオで配信されている映画

感染列島』を観ました。

感染列島の内容は、日本に突然致死率60%に達するウイルスが蔓延。ウイルスに翻弄される日本と医療現場を舞台にした映画です。

一部ツッコミどころはあるものの、医療現場の(実際の医療現場を観たことが無いのでリアルかどうかは分かりませんが)大変な状況が今の日本や世界と被っていて、パンデミックの医療現場の大変さを一部理解できたような気がしています。

今回はそんな『感染列島』について思うことでも書けたらと思います。

あらすじ

極限状況で選択を迫られる人々……
そのとき、あなたは愛する人に触れられますか?

救命救急医・松岡剛(妻夫木聡)のもとに一人の急患が運び込まれてきた。高熱、痙攣、吐血、全身感染とも言える多臓器不全……これらはすべて新型インフルエンザに想定された症状だが、何かが違う。

あらゆるワクチンが通用せず、有効な治療法が見つからないまま、患者は死亡してしまった。無力さを嘆く松岡をよそに、医療スタッフや、外来・入院患者達までもが院内感染してしまい、病院はたちまちパニック状態に陥ってしまった。

世界保健機関(WHO)からメディカルオフィサー・小林栄子(檀れい)が派遣されてきた。小林栄子は非情ともいえるトリアージ(患者の重症度・緊急度によって治療の優先順位を決めること)をすすめていく。

一方、ウイルスの猛威は留まるところを知らず、恐るべき速度で全国的に蔓延していた。このままでは感染患者は数千万人を超えるという。

そうなれば交通網は凍結されて、都市機能は停止、経済が破綻をきたして、日本の社会は崩壊してしまう。そして、ウイルスが世界各国へと拡がれば、人類は滅亡へと向かうことに……。 感染爆発(パンデミック)までのカウントダウンが始まった。

引用元:https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kansenretto/story.html

 

ウイルスが日本中に蔓延し、医療現場は崩壊、交通網は麻痺し、経済は全て停止して破綻。そういった世界を防ぐために必死にウイルスと戦う医者のラブ・ストーリーです。

映画でみる今実際に起こっている医療崩壊とは?

さて、一応この映画はパンデミックを舞台としたラブ・ストーリーなのですが、ラブの部分は置いておいて、パンデミックについて今回は触れたいと思います。

この映画の特徴の一つとして、かなりリアルに初期状態の混乱が描かれているという点です。

たった一人の病人から始まった感染は、一気に病院内に範囲を広げ院内感染を引き起こします。

そのためあっという間に病院内に患者が溢れ、更には医師までもが次々倒れて死に至ります。

今のコロナウイルスも日本で同じような状況が至るところで起こっています。

(映画のウイルスはエボラに近く、半年程で約3000万人に感染し、約1000万人が死亡する。あまりにも高すぎる死亡率なのでこんなに感染するのか疑問ではありますが)

今現実の医療現場でも同じようなパンデミックが世界中で起こっています。

映画の中で、あまりにも増えすぎた患者に対応するため、トリアージをが行われます。

トリアージとは

大事故・災害などで同時に多数の患者が出た時に、手当ての緊急度に従って優先順をつけること。

映画内で行われたトリアージは、もう助かる見込みのない人の人工呼吸器を取り外すこと。

人工呼吸器を取り外された患者は、数分もしない内に死に至ります。

映画内ではウイルス対策の代表でもあるWHOから派遣された女性が、すべての責任を負って順番に人工呼吸器を取り外していくのですが、

人工呼吸器を外す=患者を殺す

ということです。

その責任を医療現場で行わなければならない。医療関係者の精神的苦痛はいかほどか、映画内ではそのことに耐えられず医療現場から出ていく人も描かれています。

日本ではまだかろうじで人工呼吸器が足りているようですが、アメリカやヨーロッパでは既に人工呼吸器が足りず、同じような事が起きています。

映画の中の事が実際に今起きていることを考えると、何も思わずにはいられません。

映画のパンデミックと実際のパンデミックの違いをみる

さて、この映画は実際に日本でパンデミックが起きた場合、どのような状態になるのか?を想像して作られた映画だと思います。

ですが実際に今、世界でパンデミックが起こり、日本では史上初の「緊急事態宣言」が発令された中で、映画の中の日本と、実際の日本はどのような違いがあるのか。

比べてみたいと思います。

まず前提ですが、映画の中で蔓延しているウイルスに違いがあります。

映画

エボラやペストに近い、全身のあらゆる穴から出血、致死率が60%もある、数日で発病、更に数日中に死に至る。

現実

新型コロナウイルス、潜伏期間が比較的長く、発症してからPCR検査で陰性になるまで2週間ほど必要。致死率は小数点~数パーセント。高齢者で亡くなられる方が多い(2020/5/2現在)

といった違いがあります。

この条件を踏まえた上で、映画と現実とを比較してみると。

パンデミック初期

映画

病院に人が押しかけ、大混乱に。病院の外には診察を受けようとする人が溢れかえり、完全に密接状態。

診察を受けに来て病気に感染するという状態です。

またスーパーなどには人が溢れかえり、商品の奪い合いが発生。

現実

3密を避けることが最も大切とされ、人の集まりは厳禁となりました。

初期こそ中国やヨーロッパなどでは病院に人が押しかけるも、日本においてはそこまで大量に人が押しかけることは無く、感染者も症状が軽い人は自宅かホテルなどで療養となっています。

スーパーなどでも買い占めがあったものの、その後沈静化、しかしマスクやアルコール除菌類などは長期間に渡って品薄状態になりました。

映画では診察を受けに人が病院に詰めかけています。

それこそ密!密!密!状態で、診察を受けに来ることで、更に感染する負のスパイラル状態になっていました。

つい映画をみながら「蜜!蜜ですよ!」とツッコミを入れてしまいました。

その点では日本はまだそこまでには至っていない状態ではないかと思います。

緊急事態宣言

映画

都市は封鎖され、誰も移動が出来ない。一部の人は暴徒化し、都市から地方へ脱走が始まる。

現実

そもそも都市の封鎖が法律上出来ない。外出自粛が叫ばれ、都市部では緊急事態宣言前から-80%前後(都市によりばらつきあり)の密集度にまで低下、一部の職種は営業停止となるが、それいがの職種は営業停止指示は無し。

まさか緊急事態宣言を出しても都市を封鎖できないとは、きっと映画製作側も思わなかったに違いないですね。

映画で特に目立ったのが自衛隊がかなりの頻度で登場するという点です。

都市の封鎖や保菌者の連行などは自衛隊が行う場面が多かったのですが、現実では自衛隊がそこまで動く様子は今の所ありません。

街の様子

映画

都市は荒れ放題。車は横転し、あらゆる場所で火災が発生、感染者狩りのような状態が散見される。まさに世紀末

現実

学校や社会でリモートワークが行われ、3密は避けるように言われる。街は平穏を保っており、世紀末とは程遠い。

ここの乖離もかなり大きいです。

映画内では都市崩壊といった様相で、車は横転し、道路にはゴミが溢れかえっていました。

ですが実際のところ今の日本はそのような状態にはなっておらず、街は変わらずきれいでむしろゴミを捨てる人が居なくなった分綺麗になっている場所もあるかもしれません。

交通機関

映画

全て停止

現実

減便などを行うも、バス、電車などは基本運行、飛行機はほとんどの便が停止。

映画内ではすべての公共交通機関は停止していますが、現実の日本は今の所利用者数こそ減って入るものの停止になっているのは飛行機以外は殆どありません。


 

以上のように映画では、我々が『パンデミックの時に起こりそうだと想像したこと』そのままが描かれています。人々の混乱、都市・秩序の崩壊ですね。

ですが実際には(致死率が低いということもあるかもしれませんが)映画の中のような秩序の崩壊は無く、人間は秩序立って生活しています。特に我々日本人はとても秩序よく生活しています。

そのことに、私は物語より現実の世界の人々の方がよっぽど逞しく、利口で、賢かったんだと感じました。

案外現実世界も捨てたものでは無い。

そう思えます。

パンデミックの今だからこそ、観てほしい映画

この【感染列島】は2009年の映画です。

鳥インフルエンザなどが騒がれた時に作られた映画ですが、まさか作った当初の人たちは11年後に世界中でパンデミックが起こるとは思ってもみなかったでしょうね。

当時鳥インフルエンザが流行した時。養鶏所の方が自殺された事件がありました。

本映画も最初は養鶏所で鳥インフルエンザが出た場面から始まります。よく当時の状況を反映してリアルに作られた映画です。

とはいっても所詮は映画、フィクションです。映画監督もこの映画を撮ってる時はフィクションだと思いながら撮っていたことでしょう。

ですが今、映画になるような事が、フィクションなようなことが、現実で実際に起こっています。

自粛自粛の今だからこそ、フィクションがフィクションで無くなってしまった映画を観ることで、ウイルスの怖さ、医療従事者の方々の大変さのその片鱗でも感じられるのではないかと思います。

今だからこそ、観ていただきたい映画です。

最後にちょっとした映画の感想

さて、最後に映画のちょっとした感想を。

実際にパンデミックになった今だからこそ感じる映画の矛盾というか、不可解な登場人物たちの行動に、映画を観ていて突っ込まざるを得なくなりました。

不可解な行動
  • パンデミックで医療崩壊を起こしているのに、主人公は病院から出て街中を出歩いたり、海外に行ったり(普通は飛行機が止まってます、そもそも病院を抜け出せるほど暇なのか?)
  • 濃厚接触シーンが多い。映画を観ながら「密です!」と何度か叫んでいました(笑)
  • 伝染病が蔓延している地域から日本に返ってくるという無謀な事をした日本人の医者。

このように、実際にパンデミックを経験する前であればそこまで気にしなかったかもしれませんが、実際に経験したからこそ、違和感を感じるシーンも多くありました。

あと個人的には、この映画はラブ・ストーリーなのですが、ラブな部分は無くして、ウイルスと人類との戦いをリアルな舞台にした映画が観たかったです。

途中まで本当に切迫感迫る映画だったので、そこが私の求めていたものとは違いました。

一部違和感があるものの、医療現場の苦悩などが伝わる良い映画でした。

今だからこそ観てほしい映画だと思います。

アマゾンプライムで無料で観れますので、ぜひ観てみてください。

感染列島


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ABOUT ME
hanaya
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ムービニアンズの四角い方。 コンピュータ系の専門学校を出るも、全く別の職業に付く。 趣味はゲームやアニメ・映画鑑賞。 せっかくなので趣味のブログを書いてみたいと思い、ブログを立ち上げることに

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