実写版ディズニー作品が昨今たくさん作られていますが、その中でも動物たちしか出てこないライオンキング。
映像化が難しいだろうと思っていたら、なんとフルCGでこの度実写化されることとなりました。
そのクオリティの高さはPV動画から観ても感じられます。
さすがは人間以外、背景や動物の動き、仕草、表情まで全てをVFXで制作した「ジャングル・ブック」を作ったジョン・ファヴロー監督だけ有って、そのクオリティは素晴らしい。
ですが、一点気になる所が。
PV動画で出てくるスカー。
アニメーションの時のスカーは兄ムファサがライオンの王にふさわしい、黄金の毛の色をしているのに対し、スカーの毛の色は黒とスカーの陰湿さ・悪役さを表しています。
ですが実写版の映像を観る限り、スカーの毛の色は黒では無く、ムファサと同じ黄色。
実写スタッフが敢えて色を変えたのだと思いますが、どうしてそんな変更をしたのでしょうか?
そもそも黒い毛のライオンは実在するのでしょうか?
調べてみました。
黒い毛のライオンは実在する?
結論から言うと、黒い毛のライオンは実在します。
名前はバーバリライオンと言い、アフリカ北部に生息していました。
出典元:http://goldnews.jp/column/fujino/entry-5463.html
特徴
特徴として、山間の森林を好み、他のライオンと比べてかなり大きく体長4メートル以上という記録もある。(但し現在飼育されている個体と大きさが違うため、信憑性は問われている)
ローマ帝国以降狩猟対象とされてしまい、数が激減。絶滅したかと思われていたが、モロッコの施設動物園で30頭が飼育されていたのが判明し、絶滅から、野生絶滅に切り替えられました。
首周りだけでなく、お腹の内側まで黒い毛で覆われているのが分かります。
何となくモフモフしたくなりますね・・・。
何故実写版では黒い毛にしなかったのか?
では何故実写版ライオンキングのスカーは黒い毛にしなかったかの理由ですが、以下の問題があったのでは無いかと思います。
- 黒い毛のライオンと通常のライオンは別の品種
- 生息地も違うのに、同じ場所に居るのはおかしい
バーバリライオンと通常のライオンとでは生息場所や生態が違います。
そんな中で明らかに種族の違うライオンが同じ群れで暮らすのは不自然です。
また、ムファサとスカーは兄弟という設定(兄弟ではないという裏設定も?)もあるため、兄弟なのに別々の品種なのも不自然です。
よって
設定の整合性を取るためにスカーの毛の色は変えられたのではないか?
そう総結論つけられます。
スカーの毛の色が黄色い理由 まとめ
ライオンキングとは別の映画を観に行ったときに、実写版ライオンキングのPVが流れていたのですが、真っ先に思ったのが、「スカーの毛の色が違う!」でした。
アニメーションのライオンキングで、ムファサとスカーの毛の色が違った理由の一つとして、同じオスライオンなので、同じ色にしてしまうと、ひと目で判断が付きづらい。
というものが有ったのだと思います。
またムファサの光り輝く黄金の毛並みに対し、悪役としてスカーの毛並みを黒にすることで、悪役としての役回りがよりハッキリとさせたかった。
そういう意図があったのだと思います。
ですが今回の実写版は、『実写』とあるように、出来る限り本当の自然界に忠実にする必要がありました。
そうなったときに、兄弟で色が違うという点が一つのネックになったのでしょう。
そのため、スカーの毛の色は本来の黄色に戻されたのではないかと思います。
また昨今のVFX技術の発達により、動物であろうが表情で誰が誰だか分かるようになってきています。
VFXの技術が格段に進歩したからこそ、アニメーションでは出来なかった、【より現実に忠実な】ライオンキングが、この度生まれたのです。
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