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2018年映画ベスト10! by ムービニアンズ「のっち」

あけまして、おめでとうございます!
2019年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

去年の秋に始まった当ブログ「ムービニアンズ」ですが、当然ながら現時点で記事にした映画の本数は2018年公開映画の数からするとしれています。お恥ずかしながら。

ひとまずムービニアンズの片割れのっちが、個人的に大好きだった2018年の映画ベスト10を書き記しておきたいと思います。

映画じゃないものも入ってるけど気にしないでね。
あと決定的なネタバレを含んでいます!
ネタバレ避けたい作品は、【目次】を使って選ばないようにジャンプしてください。

 

ちなみに私が2018年に見た映画はこんな感じ↓

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10位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

 アベンジャーズ10周年の集大成にして、前後編の前編。ストーリーの結末としては同時期に撮影された後編ありきなのですが、単独映画として評価してもこの映画無しで2018年の娯楽映画を語るのは難しいのではないかと思います。

近年稀に見るダークな一作なのは間違いなく「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」並の大敗北バッドエンドを、超大作でやり遂げた点でも記念碑的作品です。

本家の「エピソード8 最後のジェダイ」が2017年に同じくダークげなことをやろうとして、目も当てられない程の低クオリティに仕上がったおかげで本作「インフィニティ・ウォー」の凄さがより際立ちます。

ストーリー構成の妙だけでなく、ヒーロー登場のケレン味やキャラのツボの押さえ方も実に丁寧ですし、CGの迫力は言わずもがな。俳優陣はほぼ主役級しかいない贅沢。

ついでにドラックスおじさんのおかげで公開当時の満員の劇場が大笑いできるシーンも有るなど、コレ以上無いおもてなしが用意されていました。

諸々の質の高さで個人的に納得のベスト10。惜しむらくはやはり後編前提で解決していないという点で、ここは2019年の次作を待ちたいところです。

9位 パッドマン

 2018年ラストの大作インド映画「パッドマン」。

この作品についてはすでにレビューでも書いたとおり、まさに王道のインド映画でありながら実話をうまく調理した巧みな娯楽作品でした。

見てしまうと泣いて笑って、感情が左右に激しく揺さぶられることは間違いなし。お正月映画としてもぴったりではないでしょうか。

インド映画全般にも言えることですが、本作は特に歌まわりの楽曲がとても良いです。公式(ZeeMusic)がYouTubeでPVをあげているので、鑑賞後に聞き浸ることもできます。昨今のインド映画大作では定番な楽しみかたですね。

もちろん一番イイのは劇場観賞。おそらくシネコンから徐々にミニシアターへ上映館が移行していくと思われるので、近場でやっていたらやはり劇場でご覧になることがおすすめです。

スキの少ない作品ではありますが、ある意味典型的すぎるくらいに普通の大作インド映画感も強いので、9位でございます。

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8位 いぬやしき

 今年のマイベスト10は実写邦画が2作品。そのうちの一つが本作「いぬやしき」です。

見たキッカケは2017年の「亜人」がけっこうアクションバリバリで頑張っていて、漫画の実写アクション映画化も意外とありだと思えたこと。

そして本作の佐藤信介監督の過去作「アイアムアヒーロー」が好きだったことや、俳優木梨憲武のうだつの上がらないオジサン演技が好物なので軽い気持ちで見に行った作品。

結果として漫画原作とアニメを見ていなかったこともあって、実写化としてかなり丁寧な演出でメチャメチャ好きになった映画です。主人公の犬屋敷さんが空を飛ぶ辺りで、あまりのヌケがいいヒーローぶりに何故か涙ぐんだ私・・・。犬屋敷さん大好き。

映画後にアニメ版も一気見して、映画版には無かった展開も把握しました。このあたりの改変は賛否あるようですが個人的には日本にしか出来ないヒーロー映画として模範回答だったのではないかと思います。

邦画の娯楽作品なめんな!という思いと、現代ヒーローである「パッドマン」のとなりに犬屋敷さんを添えたくて8位です。

7位 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

 初見時は「いぬやしき」と同日に映画館をはしごしつつ駆け込んだ「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」が7位です。順位が並んでいるのはたまたま。

映画のルックや当時の宣伝が「ただノリで突き進むおふざけ映画なんでしょ?」なイメージが先行しがちだし、ロック様とジャック・ブラックが全面に出ているので悪い印象で受け止められても、さもありなん。

ところがどっこい。実は1作目「ジュマンジ」をものすごく真面目に再解釈した、見事な正統続編でした。お話の肝となる主人公たちの成長であったり、1作目のラストにもあった時間改変の要素など、押さえるべきところをガッチリ押さえている。

今回新たに設定したビデオゲームルールのジュマンジについても、ギャグとしての使い方から、戦いでのルールの扱いにしても実に丁寧。

無理やりプレイヤーにされてしまった主人公たち4人が知恵を絞って、ちゃんとゲームルール内でやりくりしながら、ご都合主義のインチキなしで攻略していく様子が痛快だし、その中で紡がれる絆も爽やかです。

そこからのラスト、ちょっとほろ苦い時間改変。1作目を予習して挑んだ私は「ああぁ!これはまさしくジュマンジ!」と思わざるを得なかったです。しかも前作よりも、本作のほうがビターで好き。

本編途中に露骨な前作オマージュ要素があるとかよりも、前作ってどういう映画だったのか、ソコこそをしっかり突き詰めた姿勢が素晴らしい作品です。

6位 マニアック(Netflixオリジナルドラマ)

Maniac | Netflix Official Site

「映画ちゃうやんけ」と言われてしまうと「はい、そうです」と言わざるを得ない全10話のドラマ作品。でも監督が007の次回作に内定しているキャリー・フクナガさんだし、フィルモグラフィも明らかに映画監督なのでいいよね!

ジョナ・ヒル&オスカー女優エマ・ストーンの共演でも話題の本作ですが、内容が凄まじくいい。心に深い傷を負い、投薬治療を必要とした2人の男女の癒やしと友情を描く、奇想天外なお話です。

世界観が現代ぽいのだけど、やたら日本推しのへんてこなディストピア。ネオンの少ない「ブレードランナー」とでも言いましょうか。仮想世界が主な舞台になる辺りは「マトリックス」。その珍妙だけど面白い世界観をきちっとブラックユーモアたっぷりに描いています。

そんな変な世界の上で繰り広げられるのはシリアスな家族絡みのトラウマ話。人によっては、特に親兄弟姉妹に浅からぬ思いがある人は、見ていて本当に胸が苦しくなるくらいに重いテーマ。実際私、シンドカッタヨ・・・。

ここまで大変なお題を扱っているにもかかわらず、ドラマを見終わった時には実に清々しい気分で終わるラスト。主演2人の演技力もさることながら、監督の手腕にうなること間違いなし。

ちょっと余談ですが、今年は「ブリグズビー・ベア」「バーバラと心の巨人」、いまさらレンタルで見た「ラースと、その彼女」など家族に傷ついた主人公が自己を取り戻す物語に縁がありました。

「マニアック」はその中でも最もおかしな世界観や設定で、なおかつ気持ちのいいラストを推しての6位です。

5位 ドラゴンボール超 ブロリー

 クリスマスに見た「ドラゴンボール超 ブロリー」が滑り込みで5位!

言いたいことは大体記事に書いたのですが、とりあえず劇場で見ないと全く意味がない作品ですので、みんな見て!私はレビュー記事を書いたあとの元旦にIMAX版おかわり済み!最高!

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私の場合がそうですが「最近の赤やら青やらに変身するドラゴンボールは全然知らない」という人でも全く問題なく見られてしまう。そこがまず驚きで、そうするために登場人物も最小限になっているのも好印象。

2018年に見た中では「バーフバリ 王の凱旋」IMAX版や「マッドマックス 怒りのデス・ロード」爆音上映に匹敵する鳥肌ものアクション映画でございました!

4位 カメラを止めるな!

 日本で話題騒然となった映画「カメラを止めるな!」が4位!

まだ関西での公開館がイオンシネマ桂川の1館のみだったときに、勢い勇んで初見での舞台挨拶付き上映に挑んだいい思い出。

真央(劇中の人物)が着ているTシャツに描かれた洋画のタイトルは監督自身のチョイスや好みですか?」という本筋とはほぼ関係ない質問にもしっかり上田監督は答えてくださりました。

で、しかもこの質問をした時にうっかり「まおが」と呼び捨てで言ってしまったばかりに同じ読みの女優「真魚」さんが真っ先にぴくっと反応されて・・・

開口一番の瞬間から真魚さんがじーーーーっと集中してこちらを見ていたんですけど、最終的に監督への質問でゴメンナサイ。てかいきなり最初の質問で女優さんを呼び捨てした感じになったのでは、と個人的に2018年の心残り案件です。大変失礼しました・・・。

正確には「真魚さんが演じられていた真央が(以下略」でございます。なんの報告かわかりませんが、貴重な思い出なのでここにしっかり書かせていただきます・・・。

上記2枚とも2018年7月21日イオンシネマ桂川にて撮影
上田監督、真魚さん、濱津さんのサイン付きパンフレット

前置きが長くなりましたが内容は言わずもがな、びっくり展開でしっかり丹念に伏線を張り、ことごとく回収する物語構造は娯楽映画として秀逸でございました。すごく好みです。

盗作疑惑なども出ましたが、そもそもこのお話を語るためのカメラワーク・演出等が実に映像的で映画媒体をしっかり扱えている作品だと思います。面白い脚本をただ持ってきただけで、ここまで劇中が大笑いできるようには絶対なりません。

浄水場での行ったり来たりな複雑な移動アクションにおいても、後半に2度目を見る頃には観客の頭にマップが出来上がってしまうような分かりやすい見せ方です。

これって案外できていない日本映画は多いのではないでしょうか。それこそオマージュされた側の三谷幸喜作品ならば、舞台的にその場から全然動かない演出で、架空の3次元構造物の世界でアクションをしている実感など全く得られないような映画にもなり得たと思います。

話題になったから、めちゃくちゃ笑えたから、舞台挨拶に参加したからではなく、少ない手数の中から精緻にこの「ザ・映画」を導き出した演者とスタッフさんの匠を称賛しての4位です。

3位 ボヘミアン・ラプソディ

これまた話題作、2018年11月公開ながら年が明けた今も上映が続くロングランを更新中の「ボヘミアン・ラプソディ」が3位!このブログでは映画の内容について2つの記事を投稿しています。

【ネタバレなし】クイーンを知らなくても「ボヘミアン・ラプソディ」を見るべき理由! 感想レビュー 11月10日TOHOシネマズなんばにてIMAX字幕版を鑑賞 90/100点 クイーンを!あのフレディの声を!IMAXで全身に浴びる...
【ネタバレ】史実と違う「ボヘミアン・ラプソディ」この脚色がなぜ正しいのか「実話をもとにした映画」である「ボヘミアン・ラプソディ」。 こうした実話系映画に苦手意識を持っていた僕が、先に書いた映画「ボヘミア...

色々書きましたけど、記事を書くにあたってクイーンやフレディ・マーキュリーその人について、ずいぶんと知らないことが多かったんだなあということを実感しました。

映画本編が楽しかったのも、割と知らないがゆえにファンタジーとして感動してしまった部分は無きにしもあらず。故にこの作品はクイーンの事実をよく知る人ほど嫌だったろうなと、後から理解したしました。

でもコレくらい振り切ったお話でないと、興味すら持たない映画になったかもと思ったりモヤモヤ。

結局のところ「感動する→売れる→クイーンに興味を持つ」というサイクルがピタリとハマる稀有な作品に化けてしまったので、誰も文句が言えないので3位でございます。

てか自分がそこにまんまとハマったのでもう何も言えない。結局見たのは合計3回でした。

2位 デッドプール2

 2018年10月次点までの暫定1位だった「デッドプール2」が2位!

便宜上2位扱いですが心の中では1位とそこまで大差なし。てか映画に差なんてつけられねえよ!

公開初週の週末に見に行きましたが、開幕の「ローガン」ネタから始まり「グリーン・ランタン」の始末まで大笑いが巻き起こる最高のお笑い作品。加えて文句のつけようのない感動作でもあるし、シリアス部分の伏線の置き方や演出が実に丁寧な手腕でした。

様々な良い部分の中でも特に褒めたいところとしては、劇中の主人公サイドの目的が絶対的な悪役を倒すことではないこと。

終始劇中の推進力となるのが「ひとりの子供の命を守ること」に集約されていることが見ている最中も見終わった後も気持ちがいいです。この辺りが明確に他のヒーロー映画と異なる点ですね。めっちゃ好きです。

あとは懐かしい洋楽の使い方。a-haの「Take On Me」のPVをオマージュしたラストの演出などが見事です。今や「Take On Me」の方を見て、本来は関係ないデッドプールのことを想って涙が出そうになる異常事態。

最後に、もはやデッドプール本人でありデッドプールの中の人「ライアン・レイノルズ」にひとこと。

キャリアが思い通りにならなくても、腐らずヘコタレずに続けていれば道は開けるということを自虐でもって教えてくれました。ありがとうございます!

このエピローグに最大限の感謝を込めて2位でございます!

 1位 神が結び合わせた2人

2018年12月24日シネ・ヌーヴォにて撮影

2018年のっちが見た映画ランキング1位は!なんと!

2008年製作のインド映画「神が結び合わせた2人 原題:Rab Ne Bana Di Jodi 」!

このランキングよりもずっと先にレビュー記事で1位宣言していた通りです↓

2018年最高の映画「神が結び合わせた2人」を語りたい!【ネタバレあり】 10月14日 塚口サンサン劇場にて&その後にBDで何度も鑑賞 [ 100/100点 ] 本記事を執...

レビューは文章長さの関係上(と自分の力量)でスリー&ターニーに絞って書きましたが、本当はボビーなどについてももっと書くべきでしたと反省。

物語中に唯一理屈がない「ターニーにだけはラージの正体が絶対バレない」というまさしく魔法をかけたボビー。彼がギャグキャラとして描かれているおかげで悪目立ちしていないのですが、冷静に考えたらまさしくこの人こそ神。

ボビーは理由もなく親身になってサポートし、魔法のようなヘアメイクと変装術を授ける。アリバイ工作が破綻しそうになるときは必ずボビーが登場するし、実は劇中で何度もスリーに物語の答えを口にしているなどなど。

ご都合キャラなんだけど、完全な寓話世界であるラージへの導き手だからか、単にキャラが可愛いせいなのかこれが成立してしまう。私はボビーの中に神を見た。

こういうことを深掘りして書くとキリがないほどに好きな映画なので、来年のICWのライナップにまた入ることがあれば真顔で2019年トップ10に入れて記事書きます(宣言)。

あと12月24日におかわりしたソフトマサラ上映も楽しかったです。紙吹雪や鳴り物無しで丸腰でしたが、ブルーレイを見まくってた成果でちょっとした手の振り付けと手拍子は参加できました。

ついでで申し訳ないですが、他に見たICWラインナップでは「ならず者たち 原題:Gunday」の衝撃のラストでこういう格好いい切れ味で終われる大作映画があるのかと感心。

そして12月に見た「銃弾の饗宴 原題:Goliyon Ki Rasleela Ram-leela」でも2歳年上の主演ランヴィール兄さんの力量を存分に堪能しました。おかげでテンションをあげたい朝には群舞シーン「Tattad Tattad」が私の中でマイブームです。

YouTubeのチャンネル登録数でも昨今のインド映画界隈がものすごい成長を見せていたりするので、今後も娯楽映画好きとしてはこの最前線を見逃せそうにありません。

2018年の映画ベスト10 まとめ

惜しくもトップ10に入らなかった次点作品は「人間機械」「ブリグズビー・ベア